今まで有効だとされていたSEO施策は、現在では有効ではない、もしくはスパム判定やペナルティ対象となることがあります。
どの時代でも通用する普遍的なSEOは以前解説しました。
それでは、"ブラックハットSEO"と呼ばれる検索エンジンを欺くためのブラックなSEO施策とはどのようなものでしょうか?
もし貴方が知らず知らずの内にブラックハットSEO施策を自サイトに施していたとすれば、またリンク関係のスパムなど外部からされているのに気が付かなければ、それは深刻なペナルティ対象となる可能性が高いです。
これまでに50ものサイトやブログを運営してきたメディアクリエーターの筆者がその疑問にお答えします。
🎩コンテンツを偽装するブラックハットSEO
サイト背景色とほぼ同じ色のテキストを使用してユーザーに見えないようにしながらも、検索エンジンには読み取ってもらう為の施策です。
ユーザーに隠して使用したいキーワードを含ませます。
また同じような手法で隠しリンクというものもあります。ユーザーに視認させずにクリックさせる手法です。
いずれにしても、検索エンジンに読み取らせる為のコンテンツとユーザーに読ませる為のコンテンツを意図的に分別するクローキングは絶対にやってはいけません。
・ワードサラダ
検索エンジンで上位表示させたいキーワードを適度に織り交ぜた文章を自動生成するツールを使用した文章を記事に大量掲載することにより、検索エンジンに情報量が豊富な記事であると錯覚させる為のブラックハットSEOです。
・翻訳テキスト
確かに、検索エンジンに上位表示される為には、ある程度の文章量が必要です。しかし、これは理路整然と整理されユーザーが実際に読んで役に立つ文章を指します。
ユーザーが実際に読んで役に立ったか?を判別する技術力が検索エンジンになかった時代では、例え意味の通じない文章であっても、ある程度関連したキーワードを含んだ文章を記事中に沢山詰め込めば検索エンジンに上位表示されることもあったのかもしれません。
海外の関連記事を丸ごと翻訳ソフトに掛けてブログ記事に貼り付けるというスパム行為が流行しましたが、現在では、深刻なペナルティ対象となります。
🎩被リンクを偽装するブラックハットSEO
・自作自演リンク
自作自演リンクとは、自分のメインサイトの検索エンジンからの評価を上げるために、WEB上の業者から有料でリンクを複数購入して自分のサイトに送ってもらうこと。
または、サテライトサイト(ブログ)と呼ばれる無料で登録できるブログなどをツールなどを利用して複数登録してメインサイトにリンクを沢山送ることにより、あたかも多くのサイトから支持されているサイトであると検索エンジンに偽装する(自作自演で被リンク数を稼ぐ)方法のことを指します。
サテライトサイト(ブログ)は、ワードサラダや翻訳テキストで労せずして自動生成した記事を積み重ねて形成するという手法が一般的なようです。
・リンクファーム
リンクファームとは、自分の運営する複数のサイトを、サイトのフッターやリンクページなどを設けて、「相互リンク集」などを形成して、相互にリンクし合うことで"サイト群"を形成し、結果として被リンク数が増し合うことにより、自分が運営する全てのサイトが検索エンジンから高評価を得ようとする手法です。ユーザーにとって有益でない自作自演のものであればペナルティ対象となる確率が高いです。
自作自演リンクやリンクファームは、2010年前後の検索エンジンでは、功を奏したようで、この自作自演でサイトを検索結果の上位に押し上げる手法のセミナーなどが盛んに開催されていました。
しかし、Googleのアルゴリズムの進化によりこれらの自作自演リンクは見抜かれ、スパム行為として、サイト群全てが重いペナルティの対象となってきたようです。
・コメントスパム
ブログを運営しているとブログ記事と関係のない翻訳テキストのような長文コメントや、おそらく定型文であろうコメントを沢山もらうものです。
これらは、コメントスパムと呼ばれるもので、ブログのコメント欄に自分のサイトへのリンクを貼り付けたり、登録したりして、ツールなどを使い、自動的に四方八方のサイトにコメントしまくって、自分のサイトの被リンク数を増やす行為です。特に海外のブラックハットSEOユーザーがこの手法を未だに好んで使用しています。
コメントスパムをブロックするにはWordpressで運用の場合「Akismet」というプラグインをインストールして有効化しましょう。
・ステルスマーケティング
これは"ステマ"と呼ばれるブラックなマーケティング手法ですが、結果的に検索エンジンも欺いて検索順位にも影響を及ぼしますのでブラックハットSEOと言えます。
自分のコンテンツを流行らせたいが為に、大手掲示板やSNSなどを巧みに利用して話題になっていると偽装してバズらせ最終的に自分のサイトへ誘導する手法です。
個人運営と思われていた巨大キュレーションメディアが実は某大手メディアが買収していたことが発覚した際に、キュレーションメディアを隠れて運営することによって自社製品をステルスマーケティングをしていたのではないかという問題が話題となったことがあります。
発覚するとGoogleからのペナルティの可能性だけでなくメディアとしての信用を無くすことになりますので絶対にやめましょう。
✑筆者によるまとめ
Googleの検索エンジンは日々アップデートを繰り返しています。
筆者もメディアクリエーターとして何とか労せずしてブログやサイトを成長させる方法は無いかと試行錯誤したために、これらの手法は一通り知っていますが、いずれペナルティの対象になることを予測していました。
10年ほどメディアを作り続けてきて思うのが、やはり、「メディア創りに近道はなし」ということで地道にユーザーの役に立つコンテンツを手作業で長時間かけて作っていくホワイトハットSEOこそがSNSで拡散され、またナチュラルな被リンクを集めて検索結果の上位に表示される最短の道になりますし、後々、ほぼ自動収益化という形で、その労力は時間差で効率良く戻ってくるものです。
すぐに結果を出そうとせずに、ユーザーにとってどの記事よりも役に立つと自負できるコンテンツを整理して作ることこそが最大のSEOであり、Googleの検索エンジンはそのようなユーザーにとって有益な記事を検索結果の上位に表示させることを目的として開発されているのです。全てはユーザーの利便性のために…です。
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