今後のインターネットでメディアを構築する者にとって画像や動画といった『ビジュアルコンテンツ』を自由自在に編集・制作・利用することは、不可欠な要素となっていきます。

FacebookやTwitterなどのSNSでも、画像や動画付きの投稿は、文章だけの投稿よりも数十~数百%もエンゲージメント率が高いことが分かっています。

今日は、ビジュアルコンテンツをいかにして学び、そしていかにしてセンスの高いデザイン力を得ていくかを解説して参ります。

記事下で動画でも筆者が解説をしています。

ビジュアルコンテンツが圧倒的有利である統計と推移

絵具 ビジュアルコンテンツ
出典:theauroracrossing.com

ビジュアルコンテンツが有利であることについてまず第一に言えるのがインターネットユーザーは、文字数全体の28%しか読んでいないと言われており、視覚的に訴えかけてくる画像と合わせて流し読んでいくということが分かっているそうです。

これは脳科学でも裏付けられており、人間の脳が認識する90%は視覚的(ビジュアル)であると言われており、文字よりも画像(形象)に6倍も速く反応出来るそうです。

文章を読むのが好きな人も多いものですが、インターネット普及に伴う大衆化とユーザー層がより多岐になるにつれ動画や画像で分かり易い説明をされたほうが情報の受け手は頭を使う必要が無くて楽であり、"価値"を感じるようになるのは必然でしょう。

WEBはより視覚的で直感的なビジュアル・コンテンツが最も受け入れられていく時代に突入していくでしょう。

インターネット黎明期からのユーザーのトレンドの移行からもこのことは確認できます。

最初に静的で辞書のような網羅型ホームページやWEBサイトが主流となり、その次に動的で日々更新されるBLOG、そしてより短文投稿に特化されたTwitterが大流行しました。

しかし今ではInstagramやPinterestなどのビジュアル・コンテンツに特化したアプリケーションが流行り、さらに投稿が10秒足らずで消えてしまう設定が売りの最も動的でエキサイティングな要素が特徴のSnapchatがアメリカで絶大な人気になっています。

現代における溢れるばかりの情報を、より瞬時に、より直感的に、より分かり易く、取捨選択する必要が今の時代の私達をこのような傾向にさせていると言えます。

読むか読まないかを投稿タイトルよりも先に、内容の把握を文章よりも先に、投稿されたビジュアル・コンテンツから受ける直感で判断していると言えるのです。

ビジュアルコンテンツに関する絶対に知っておくべき統計

ビジュアル・コンテンツの将来性
出典:hubspot

非常に興味深い統計データとして、hubspotはこのようなデータを37項目紹介しています。

そのうち、最も重要だと思われるものを筆者がセレクトして下に列挙しました。

ビジュアルコンテンツ全般に関する統計

・調査の結果、ビジュアル要素をカラーで表示すると、そのコンテンツを読みたいと思う人が80%増加することがわかりました。(参照資料はこちら

・人は情報を耳にすると、その3日後には全体の10%くらいしか覚えていないものです。しかし、その同じ情報を、関連のある画像と一緒に提示すると、3日後に全体の65%を記憶しています。(参照資料はこちら

・関連の高い画像を使用したコンテンツは、使用しないコンテンツよりも94%多くビューを獲得しています。(参照資料はこちら

ビデオに関する統計

・世界中でマーケティングを職業にする人の51.9%が、最も高いROIを期待できるコンテンツは?と質問されてビデオと回答しています。(参照資料はこちら

・製品のビデオを見た買い物客は、見なかった場合よりも1.81倍高い割合で購入に至っています。(参照資料はこちら

・メールの件名に「ビデオ」と入れると、開封率が19%上がり、クリックスルー率が65%上がり、購読解除が26%減少します。(参照資料はこちら

・2015年の半ばの時点で、モバイルでのビデオ再生は2014年から44%増加して74%になり、2012年と比較すると844%もの大幅な増加を見せています。(参照資料はこちら

・2015年4月から11月のあいだで、Facebookでの1日のビデオ再生の平均回数は、40億から80億に倍増しています。(参照資料はこちら

・2017年には、インターネットの全トラフィックの74%がビデオ配信になるだろうとSyndacastは予想しています。(参照資料はこちら

インフォグラフィックスに関する統計

・インフォグラフィックスは、他のどのタイプのコンテンツよりも3倍多くソーシャルメディアで「いいね」やシェアをされています。(参照資料はこちら

・マーケターの60%が、インフォグラフィックスは2016年に2015年よりも増加すると予測しています。(参照資料はこちら

・人はテキストとイラストで書かれた説明書を読むと、テキストだけの説明書を読んだ場合より323%も上手にそれをやり遂げることができます。(参照資料はこちら

ソーシャルメディアに関する統計

・ビジュアルコンテンツは、他のタイプのコンテンツよりもソーシャルメディアでシェアされる割合が40倍以上も高くなります。(参照資料はこちら

・記事内で画像が75から100ワード(日本語の文字数では135から180文字)ごとに1つずつ挿入されていると、画像の数がそれよりも少ない記事と比べて、ソーシャルのシェアの回数が2倍多くなります。(参照資料はこちら

・オンラインマーケターの71%が、ビジュアルアセットをソーシャルメディアマーケティングに使用しています。(参照資料はこちら

・Instagramのコミュニティは、2015年9月の時点で4億人を超える規模にまで拡大しました。(参照資料はこちら

・Instagramで、顔が映っている写真は顔が映っていない写真よりも「いいね」の数が38%多くなります。(参照資料はこちら

・(※アメリカの)10代の若者の52%がInstagramを使用し、Snapchatも41%とそれに近い割合で使用されています。(参照資料はこちら

・Pinterestのピンは拡散効果が高いことが分かりました。Twitterではツイートされた投稿の1.4%がリツイートされるのに対し、Pinterestではピンされた投稿の80%以上がリピンされています。(参照資料はこちら

・商品をピンした消費者は、88%がその商品を購入しており、自分がピンした商品を購入した経験が5回以上あるという消費者は49%にのぼります。(参照資料はこちら

引用元:hubspot

IBORCでは、ビジュアルコンテンツ制作スキルを『映像制作と画像編集』のカテゴリーで解説をしていきたいと思います。

📹この記事を動画でより楽しんで視聴する

☥IBORCを応援してください。